幻想水滸伝Ⅳパロ―Ⅶ
自分の船へのタラップを渡りながら、三日月はぼんやりと考え事をしています。
(じゃあ……あの変な夢に出てくる影は、今までこの罰の紋章ってのに食われて死んだやつの頭の中……?)
自分の部屋に戻って布団に入り、しばらく天井を見つめていた目を左手に向けました。
「……俺が死んだら、何かを誰かに言いたいって思うのかな」
オルガに?
……違う気がする。
死に別れたとしても、オルガはその後しっかり全部うまくやってくれるはずだし、それに
「アミダは喜んでたけど、俺は、本物のオルガに俺が言わなきゃ何も意味なんかない」
うん、それなら別にあの闇の中で誰かに会わなくてもいいや、と思った三日月は、満足したようにごろりと横向きになって眠りに落ち、昨日から続いた長い夜が終わっていきました。